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ボランティアを始めるために
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「地域防犯活動」とはどのような運動ですか。
又、最近、児童・生徒が被害となる事案が多く発生し心配しています。このような事案を防ぐため、地域住民の一人としてお手伝いできることはありませんか。
「地域防犯活動」とは、「地域安全活動」ともいい、犯罪や事件・事故のない安全で安心の街をつくろうとする活動をいいます。各地域の「防犯協会」や「防犯隊」、「女性・子ども110番の家」や「防犯連絡所」最近多く編成されている「見守り隊」や「パトロール隊」など、皆、活動の主体はボランティアです。
●「安全で安心感のある生活環境の確保」は誰もが願うものです。しかし、残念ながら我が国の犯罪情勢は、ここ5年間(県内は6年間)程、刑法犯の認知件数が減少傾向にありますものの、強盗殺人事件など凶悪事件の発生や高水準で推移するいわゆる声かけ事案の発生など、依然として犯罪情勢は厳しい情勢にあり、県民が治安に対する不安を解消するまでには至っていないといえます。
犯罪情勢の厳しさに伴い、失われつつある「安全で安心感のある生活環境」を取り戻すためには、地域社会が一丸となり「地域住民一人ひとりが地域の安全を確保する行動を起こすこと。」と「犯罪が発生しにくい社会環境を整備すること」が必要です。
「地域安全活動」とは、犯罪や事件・事故のない安全で住み良い地域社会を実現するため、「みんなでつくろう安心の街」「減らそう犯罪 あなたが主役」をスローガンとして、日常生活の安全に危険を及ぼす犯罪や事件・事故などを未然に防止するための多くの活動をいいます。
地域安全活動の主体は、いうまでもなくボランティアをはじめとする地域住民一人ひとりです。
●通学路や通園路といえども安全とは限りません。犯罪者は僅かなスキを狙って子どもに接近します。近年「つれさり」とか「声かけ」といわれる、女性や子どもが犯罪の被害者となるケースが増えています。又、重大な犯罪に結びつく事案も増えています。県内の子どもに対する声かけ事案は、平成19年に凡そ140件発生しました。
子どもの通学路や通園路は一見安全に見えます。しかし、子どもを狙う犯罪者にすれば、待てば必ず子どもが通る通学路や通園路は、絶好の犯罪場所となります。
犯罪者は子どもに巧みに声をかけて誘拐したり、刃物で危害を加えたり、お金や性的な悪戯が目的であったり、単に憂さ晴らしから子どもを狙う場合もあります。
このような犯罪から子どもを守るには、家族は勿論のこと学校、警察等地域が一体となった対応が必要です。先ず、通学路や通園路の安全を確保することから始まります。 学校やPTAをはじめ自治体やボランティア、地域住民等の協力が必要です。
今、各地域で「見守り隊」や「パトロール隊」などが編成され、子供たちの登下校時を中心に活動しています。お年寄りが散歩を通じ、愛犬家が愛犬の散歩を通じ、防犯隊や見守り隊・パトロール隊が活動を通じ、地域の子供たちの安全を見守っています。
どの人もボランティアとして活動しています。
●子どもや女性等が犯罪に巻き込まれそうになった時、助けを求められるのが「子ども・女性110番の家」です。これは特別な施設ではなく、この制度に協力する商店や一般家庭等の地域住民が、緊急時の女性や子どもを保護し110番通報する仕組みです。
地域内に「子ども・女性110番の家」があることは、犯罪者に地域内の結束の強さをアピールし、犯罪の発生を抑止する効果もあります。
県内では、コンビニ、ガソリンスタンド、理容店、郵便局、タクシー、一般家庭等12,000ヶ所以上が指定されていますが、皆、ボランティアです。
地域により「子ども・女性110番の家」や「子ども110番の家」など名称や看板が異なりますので注意して下さい。
●地域防犯活動は、多くの人達のボランティアで成り立っています。
あなたも出来ることから始めてみませんか。
社団法人岩手県防犯協会連合会
専務理事兼事務局長 中川 健
( 第1章 執筆者一覧 )
岩手県社会福祉協議会
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