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ボランティアを始めるために
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退職後地域活動したいがどうすればいいでしょうか?
「まちづくりの主体者」になることです。
会社中心の生活を長年続けてきた勤労者では、退職後すぐ地域中心の生活になじみ、何らかの活動に参加する準備が整っている人は少ないようです。シニアを迎える地域側にも、地域での生活や活動に多様な「入り口」を用意する配慮が求められていると言えます。
まちづくりは、社会との関係を持続しながらの生活づくりともいえます。地域での生活者として自分の身を置いてみて始めて気づくこと、見えることがあります。「まちづくりの主体者」になるということは、まず、地域で、家庭で生活することからはじまるということを認識すべきでしょう。そして、地域活動への参加を通して、地域活動の主体者になることです。その際「余暇や生きがい」としてボランティア活動・市民活動に参加することに止まらず、むしろ、地域で共に生活することです。さらにこれからの社会を誰もが暮らしやすいまちへと変革していくという視点をもち続けることも必要です。
「人間の人権と尊厳」を重視し、「誰と、どこで、どのような暮らし方、生き方(命の終末の仕方を含む)をするか」を自分自身と家族に問い、地域において共に語り合うことが求められます。つまり、「生活の創造・幸せづくり」のプロセスへの参加の重要性を強調しているのです。
「会社人間、会社文化から社会人間、地域文化へ」簡単ではないです、退職したからといってすぐに態度・意識の変容は難しいでしょう。「元・・・」の肩書きが通用しないことに気づくまで、多少時間を要すると思われますが、意識の変革をなしとげ、かつ地域で活動している仲間への感謝と共感を持つことが必要です。それがあって初めて、地域の人々から信頼を得て、そして双方の力を協同化していくのではないでしょうか。
岩手県社会福祉協議会 ボランティア・市民活動センター
福祉推進員 菅原 進
( 第1章 執筆者一覧 )
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