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いわて車いすフレンズ活動

不要になった車いすをアジア諸国へ届けるボランティア活動があると聞きましたが、具体的にどのような活動ですか。

工業高校の生徒によるボランティア「いわて車いすフレンズ」の活動を紹介いたします。

「いわて車いすフレンズ」の活動は、平成15年から岩手県社会福祉協議会ボランティア・市民活動センターが呼びかけて県立工業高校9校、私立高校1校、大学1校の計11校の参加校で、学校が所在する市町村社会福祉協議会で支援するという“岩手方式”で活動しています。

この活動の主な趣旨として、アジア諸国では、車いすを購入することができず、日常生活に困っている人たちがたくさんおり、その方たちに少しでも役立ちたいと思いを込めて、利用されなくなった県内の車いすを修理・整備して、アジア諸国へプレゼントするボランティア活動です。

アジア諸国へプレゼントするまでには、数多くのボランティアの方々が携わっています。社会福祉施設や病院等から廃車いすの提供を受け、修理ボランティアの工業高校等の生徒が修理・整備し、市町村社会福祉協議会の支援・協力関係があり、岩手県社会福祉協議会へ届けられ、出発する空港へと国内輸送し、空港からビジネスや旅行等でアジア諸国へ手荷物として届けていただく輸送ボランティアがおり、アジア諸国の現地コーディネーターにより必要な方の手元に届くというように、たくさんのボランティアのリレーによって活動は支えられています。

また、学校や地域等でボランティア協力してもらえるものとして、書き損じハガキや使用済み切手、使用済みの各種プリペイドカード等の収集もあげられ、輸送経費の一部に役立てられます。

活動を継続していく過程で、青少年の福祉教育の醸成を図り、また国際的な視野を広げるきっかけとなり、将来的には寄贈先の人たちとの国際交流も生まれています。

このように、一つの活動を通して、修理ボランティア、輸送ボランティア、収集ボランティア等、皆さんにご協力いただいて成り立っております。是非、あなたができる身近なこのアジア諸国との国際交流ボランティア活動に参加してみませんか。活動について詳しくは、岩手県社会福祉協議会ボランティア・市民活動センターへお問合せください。

岩手県社会福祉協議会ボランティア・市民活動センター
主事　千葉　武治

（ 第1章　執筆者一覧 ）

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