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ボランティアを始めるために
ボランティア募集・活動団体
NPOの活動はどうやって始まるのですか?
NPOの活動は、私達が生活する地域や社会の中にたくさんあります。
生活の中に、「こうだったらいいな」「こうならないかな」とう【想い】があり、これは、より良い地域や社会を創るための重要な要素で、NPO活動は、この【想い】を実現しようとして起こる行動です。
NPO活動のタネは、家の近所や職場、学校の回り、遊びに行った近所の公園など、私たちが生活する地域、社会の中にたくさんあります。
NPO活動のタネは、たとえば、あるお母さんのこんなつぶやきの中に隠れています。「この公園はゴミが多くて汚いから、子どもを連れて遊びに来られないわ。ゴミが無ければ、近所のお友達を誘って、みんなで遊びに来られる公園なのに…。」別のお母さんも、「広々として、お友達と遊ぶのにちょうどいい公園なのに、あちこちにゴミがあって、危ないわ。きれいにならないかしら…。」と思っていました。
みんなの公園なのに、みんなが楽しめる場所になっていない公園。その公園への【想い】をお母さんたちは、それぞれに持っていました。
ある時、お母さん達が集まって、子どもの遊び場所の話をしていました。そのとき、小さなカゼが吹き、1人のお母さんが、「とてもいい公園を見つけたんだけれど、ゴミがいっぱいでね。汚いの。あの公園で子どもたちを遊ばせたいわ。」と言ったところ、他のお母さんも「そうそう、あの公園ね…。」という具合に、お母さんの間で、ゴミで汚れた公園の話が広がっていきました。「子どもたちに、広いキレイな公園で思いっきり遊ばせたい」と想うお母さんたちは、みんなで、公園のゴミ拾いを始めようと思いつきます。
はじめは、ちょっと恥ずかしいと思ったりもしましたが、一生懸命、少しずつ、少しずつ、みんなでゴミ拾いをしたところ、公園は見違えるようにきれいになりました。
ゴミがいっぱいだった公園は、今では、子どもたちのお気に入り、みんなの公園になりました。
NPO活動のタネは、お母さんたちの「こうあったらいいな」「こうなるといいな」という【想い】です。1人のお母さんの「とてもいい公園を…」の一言は、それまでばらばらだった、お母さんたちの想いのタネを集めて、ゴミ拾いという芽を育てました。お母さんたちが始めた、ゴミ拾いは、お母さんたちが始めた、NPO活動です。
NPO活動は、「特別な人」がしている「特別なこと」では、ありません。
「こうあったらいいな」「こうなるといいな」は、NPO活動の始まりです。想いが無ければ、NPO活動は生まれません。
そう考えると、みなさん、すでにNPO活動を始めているのではないでしょうか。
NPO法人 いわてNPOセンター
理事 遠藤 勝見
( 第1章 執筆者一覧 )
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