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企業の社会貢献活動について

ＣＳＲ活動（企業の社会責任）をどう展開したらよいでしょうか？

企業の営みは、それ自体「社会貢献的」な性格があります。

企業の社会貢献というと、誰でも思い描くのは「企業がもっている資源と得た利益を社会に還元すること」。「社会貢献」という言葉をもっと素朴に受け取れば、企業行為そのものがすでに「貢献」的だといえます。お金と引き替えに人々の必要としているものやサービスをつくって提供すること自体、「貢献」の入り口に立っているととらえてみましょう。ただし肝心なのは、それを、さらに延長するという視点です。

寄付したり、社員のボランティア派遣といったことも、もちろん貢献活動なのですが、企業活動全体を見渡してみた時、その営み（本業）にちょっとだけ「色」をつけたり、若干、それを「延長」した時に、意外にも結果として、社会活動・地域貢献につながっていくといったケースが少なくありません。

社会貢献――３つのチャンス

よいものをさらに安く

消費者の願いを先取りした商品だって、立派な「社会貢献」
さらに良質の商品をできるだけ安く、と努力する。その努力の度合いが、社会貢献性を帯びてくるのです。こうした発想から、いくつかの「より発展した行為」がうまれてきます。

企業活動のおすそ分け

通常の業務の間口をちょっとだけ社会に開く。
通常業務を見直してみた時に、結果として、社会活動・地域貢献につながる「おすそ分け」行為は、いくらでも見つかるかもしれません。

企業資源を有効活用

アイデア次第で可能性は無限
収益の一部を社会貢献活動にあてたり、社員のボランティア活動を支援したりといったことが一般的ですが、企業のもつ資源をさまざまな角度から総点検して地域に開いていくことを考えてみましょう。案外これならできる、すでにやっている、といった気づきにつながったり、アイデア次第で可能性は無限に広がります。

岩手県社会福祉協議会　ボランティア・市民活動センター
福祉推進員　菅原　進

（ 第1章　執筆者一覧 ）

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