HOME > ボランティアを始めるために > ボランティアガイドブック > ボランティア活動を考えているあなたへ:地域で育む福祉教育について
ボランティアを始めるために
ボランティア募集・活動団体
地域ぐるみの福祉教育やボランティア活動について教えてください。
福祉教育(教育)=子どもたちをイメージしてしまいがちですが、福祉教育 =地域住民すべての方が対象です。
私たちが生活する地域には、子どもやお年寄り、障がいのある人、外国人、子育て中の人など様々な人がいます。福祉教育は、こうした様々な人たちが『共に同じ地域で幸せに暮らしていくためにはどうしたらよいか』ということを、子どもから大人まですべての住民が福祉学習やボランティア体験などをとおして学び、気づき、理解を深めていくことを目的としています。
学校における福祉教育推進のため、昭和52年から始めた「ボランティア協力校指定事業」については、これまで県内の学校の9割を指定して児童・生徒の福祉学習や体験学習を通じて福祉意識の醸成、心の教育など大きな役割を果たしてきました。
一方、「ボランティア協力校指定事業」の開始から30年が経過したこと、学校では「総合的な学習の時間」の導入により、その学習素材として福祉に係る学習が取り上げられることが常態化してきました。
このように福祉教育の位置づけや考え方などが変化をする中、社会福祉協議会が中心となって学校と地域内の諸団体(ボランティアグループ、老人クラブ、民生委員・児童委員、福祉施設、NPO、当事者団体、PTA、町内会、企業、商店街、行政など)が協働し、地域を基盤とした福祉教育の取り組みが求められています。
北上市社会福祉協議会では、平成19年度から「地域で育む福祉教育推進モデル事業」の指定を受け、地域を主体とした福祉教育の取り組みを行っています。
具体的な内容を挙げると、推進委員会(学校、NPO、当事者団体、地域住民、商店街、社協などが構成メンバー)の設置。学校や地域の福祉・ボランティア学習を支援するメニューをまとめた【福祉・ボランティア学習レシピ】の作成・配布。子どもたちが土日や夏休みなどの期間を利用し、保護者や地域の大人と一緒にひとり暮らし老人や障がい者世帯を訪問し窓ガラス清掃を行う【ハウスクリーニング☆プロジェクト】。商店街の空き店舗を利用し、障がい者施設などで作られている商品を高校生や商店街の方、地域住民が一緒に販売・交流を行う【いきいきショップ☆ゆめいちば】などです。
今後も子どもから大人までが地域の実態や課題に対して、気付き・学び・考え・動く福祉コミュニティづくりを目指すとともに、子どもたちの豊かな成長を促し、地域福祉を推進するための福祉教育を意識して推進していきたいと思います。
北上市社会福祉協議会
主任 橋 勝幸
( 第1章 執筆者一覧 )
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