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除雪ボランティア

過疎化、少子高齢化が進み、一人暮らしの高齢者や高齢者世帯が増えてきています。
稼ぎ手が少なくなる中、岩手の長く厳しい冬は高齢者や障がい者にとって、大きな負担となって圧しかかります。
スノーバスターズは、そんな状況を踏まえて、一人暮らしの高齢者の方や、障がいを持つ方など除雪が困難な方々に対して訪問し、生活路の確保を中心に、雪に埋もれた窓から明かりが入るようにしたり、屋根と地面が雪でつながっている部分を離したり、できる範囲で訪問世帯の安全を確保する為の除雪をお手伝いしているボランティア団体です。
スノーバスターズの活動は、岩手県内で、平成5年度に雫石町、沢内村・湯田町（現西和賀町）、松尾村・安代町（現八幡平市）の5市町村から活動が開始し、平成18年2月現在15市町村で活動を行っています。

活動は、県のスノーバスターズ連絡協議会で決められた県内統一活動日の活動とそれぞれの市町村スノーバスターズが個々に決めた活動日に出動して、派遣世帯の除雪をしたり、雪が少ない場合には、安否確認などで訪問したりしています。
ボランティアは、中学生から一般まで幅広い年齢層の人たちが集まり、一般のボランティアの方が、中学生のボランティアに雪かきの方法を指導しながら、派遣世帯との交流のみならず地域のボランティア間の交流も深まっています。
また、他地区の高校生や、職場の仲間などたくさんの方が来て、手伝っていただき、活動の広まりが感じられるようになりました。
おかげさまで、マスメディアに取り上げていただいていることもあり、首都圏からなど全国各地からの問い合わせも増えてきています。

私の住む西和賀町は、県内でも有数の豪雪地帯です。スノーバスターズと名乗っていることもあり、豪雪を退治することも必要ですが、この豪雪があるからこそ生まれる地域の『結い』の心の醸成、他の地域の方々との出会いを与えてくれる恩恵をこの活動を通じて感じております。

岩手県スノーバスターズ連絡会
会長　黒渕　時男

（ 第2章　執筆者一覧 ）

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