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ボランティアを始めるために
ボランティア募集・活動団体
視覚に不便を感じない人々は多くの場合、目に見える様々な状況や情報を基に、判断し行動しています。何げなく目にしていることが全て情報と言えるでしょう。その視覚に障がいがあるとしたら、日常生活の中に多くの不便が生じてしまうことはいうまでもありません。「視覚障がいは情報障がいである」と言われる所為です。
その情報障がいを少しでも軽減するためのお手伝いが「音声訳(音訳)ボランティア活動」です。これはひとことで言えば、「視覚障がい者のために、書かれた文字や絵や写真など目で読み取ることを音声に変えて伝える」ことになります。
音訳の対象は大きく次の二通りに分けられます。
(1)日常の生活に必要な情報(手紙や新聞、広報、回覧板、売り出しのチラシ等々)
(2)出版著作物(小説、専門書、マニュアル等々)。
(1)については、必要なそのときに身近な人が読んであげられれば最良のお手伝いとなるでしょう。しかし、何時でも、となれば一人の力には限界があります。そこをカバーしているのが県内多くの市町村で活動している音訳(朗読)ボランティアの皆さんです。主に市町村の広報を音訳し「声の広報」として視覚障がいの方々へお届けしています。その他にも依頼に応えてテキストや説明書、時刻表等も録音したり、外出の手助けをするガイドヘルパーの活動をしているグループもあります。
(2)については「録音図書制作」ということになります。著作物を録音し「活字の本」を「録音図書」に作り替えて貸し出すことが出来るのは、著作権法上認められた施設に限られていて、県内では岩手県立視聴覚障がい者情報センター(旧岩手県立点字図書館)が該当します。
録音図書の制作には、発声発音・聴いて分かる読み・図表や写真などの説明等々、音声訳の専門的な技術の習得が必要です。岩手県立視聴覚障がい者情報センターではそのための講習会を開催し、音訳奉仕員の養成を行っています。その講習を経て音訳奉仕員となった人達で組織されているのがNPO法人岩手音声訳の会です。
詳しくは岩手県立視聴覚障がい者情報センター(019-606-1743)、又は同所内NPO法人岩手音声訳の会へ、声の広報については市町村社会福祉協議会へお問い合わせください。
NPO法人 岩手音声訳の会
事務局長 前田 清子
( 第2章 執筆者一覧 )
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